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子宮の教科書 第三十九話

Q9 「不正出血」は何かのサイン?

A 血が出たからといって生理だとは限りません!

いつもの生理と何か違いはありませんか?


「生理が遅れてる!」と悩んでいるなかで出血を見ると、いつもより出血の量が多くても少なくても、「生理が来た!」「妊娠していなかった~」などとほっと一安心してしまうものなのです。


ところが、妊娠してても出血します。


妊娠すると生理が止まるというイメージがあるため、一切出血はなくなると思ってしまう人がいるんですが、そんなことはありません。


妊娠初期に、お腹の中の赤ちゃんが育っていく過程で、少量の出血をすることがあります。


人によってはその出血の状態が、ふだんの生理の状態に近いこともあります。

ふだんから生理時の出血量も少ないうえに、2,3日ぐらいで生理がおわっちゃうような人は、なおさらこういった妊娠時の出血を生理だと勘違いしてしまうのでしょう。

現に、僕の病院に、妊娠しているとは夢にも思わずにいらした方がいました。

「生理は?」

「ちゃんときています」

「毎月、いつもと同じ?」

「いつもと同じです」

「じゃあ、出血の原因がガンなどの異常ではないか、調べましょう」

と診てみたら、子宮の中に赤ちゃんがいました!

それも、赤ちゃんが手足をうごかしているのがしっかりと見える時期なのですから、1ヶ月遅れなどといったものではありません。


生理がいつもと違うようだったら、そして、妊娠の可能性が100%否定できないなら、まずは市販の妊娠判定検査で調べてみましょう。


著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)

引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)


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