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いつもと違うおりもの

おりものの変化は体からのサイン。
いつもと違うと気づいたら、ご相談ください。

おりものは、腟や子宮内を清潔に保つための大切な分泌物で、その量や状態は生理周期やホルモンバランスによって変化します。多くは心配のいらない生理的な変化ですが、色・におい・量・状態が「いつもと違う」と感じるときは、体からのサインであることもあります。

「そのうち治るかもしれない」

「受診するほどではないかも」

と我慢してしまう方も少なくありません。

 

しかし、その変化の原因は、一時的なホルモンの影響だけでなく、カンジダ腟炎や細菌性腟症、性感染症などさまざまです。原因に応じたお薬を使用することで、症状の早期改善が期待できます。一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

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​このようなお悩みはありませんか?

●おりものに血が混じる(ピンク色・茶色のおりもの)
●水っぽいおりものが流れ出る
●白いモロモロとしたクリーム状のおりもの(かゆみがある)
●膿のような・黄色っぽいおりもの(悪臭がある)
●泡状のおりもの(悪臭がある)
●おりもののにおいが気になる
●デリケートゾーンにかゆみ・痛み・ただれがある

正常なおりもの

おりものの量や性状は、生理周期やホルモンバランスによって変化するため、多少の変化であれば心配ありません。おりものの「色」「におい」「量」「粘り」などが、“いつもと違う”と感じる場合はご相談ください。

正常なおりものの目安
  • 卵白のように、半透明~白っぽい色

  • 下着に付着すると薄い黄色に見えることがある

  • 少し甘酸っぱい酸性のにおい

  • 排卵の頃(月経と月経の中間あたり)に、粘り気のあるおりもの・量が増える

おりものの異常から考えられる病気

おりものの色や量、においの変化は、さまざまな病気のサインであることがあります。

カンジダ腟炎

カンジダという真菌(カビの一種)が増殖することで起こります。

強いかゆみや、白くポロポロとしたおりものが特徴です。

細菌性腟症

腟内の細菌バランスが崩れることで起こります。

おりものの量が増えたり、魚のようなにおいが気になったりすることがあります。

クラミジア感染症・淋菌感染症

初期には自覚症状が少ないこともありますが、おりものの増加や下腹部痛、不正出血などがみられることがあります。

放置すると炎症が子宮や卵管へ広がり、不妊症や子宮外妊娠の原因となることがあります。

トリコモナス腟炎

トリコモナスという寄生虫による感染症です。

黄色や黄緑色の泡状のおりものや、強いにおいを伴うことがあります。

子宮頸がん・子宮体がん

おりものに血が混じる、水っぽいおりものが続くといった症状がみられることがあります。

頻度は高くありませんが、婦人科疾患が隠れている場合もあるため、気になる症状が続く場合は早めの受診をおすすめします。

検査・診断

おりもの検査

おりものを採取し、細菌や真菌(カビ)、性感染症の有無などを確認します。

カンジダ腟炎や細菌性腟症、トリコモナス腟炎などの診断に役立ちます。

超音波(エコー)検査

必要に応じて超音波検査を行い、子宮や卵巣の状態を確認します。

子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫などの病気が隠れていないかを調べます。

子宮がん検診

おりものに血が混じる場合や、不正出血を伴う場合には、子宮頸がん検診や子宮体がん検査をご提案することがあります。

治療方法

感染症が原因の場合は、腟錠や内服薬、外用薬(塗り薬)などを使用して治療を行います。

また、子宮や卵巣の病気が原因となっている場合は、病状に応じた治療をご提案いたします。

「いつもと違う」と感じたら、我慢せずに婦人科へご相談ください。

いつもと違うおりもの よくある質問

Q. おりものの異常だけで病気は分かりますか?

おりものの色やにおい、状態からある程度原因を推測することはできますが、おりものだけで病気を特定することはできません。

正確な診断のためには、診察や検査が必要です。

Q. 性感染症の可能性はありますか?

おりものの異常は、クラミジア感染症や淋菌感染症、トリコモナス腟炎などの性感染症が原因となることがあります。

必要に応じて検査を行いますので、ご不安な場合はご相談ください。

Q. 症状が一時的に改善した場合でも受診した方がよいですか?

感染症の中には、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら進行するものがあります。

気になる症状があった場合は、ご相談ください。

Q. カンジダ腟炎は性感染症ですか?

カンジダは性感染症として扱われることもありますが、実際には健康な女性の腟内にも存在する「常在菌(カビの一種)」です。そのため、性交渉の経験がなくても、体調不良やストレスによる免疫力の低下、抗菌薬の使用などをきっかけに増殖し、発症することがあります。

Q. 市販薬で対処できますか?どんな時に婦人科に行くべきですか?

カンジダ腟炎など、一部の症状には市販薬もありますが、ご自身で原因を判断することは難しい場合が少なくありません。

特に、これまでに診断されたことのない症状がある場合や、おりものの色やにおいに異常がある場合、強いかゆみや痛みを伴う場合、症状が改善しない場合は、婦人科の受診をおすすめします。

原因に応じた適切な治療を行うためにも、正しい診断を受けることが大切です。

公開日:2026年9月25日​

最終更新日:2026年9月25日​

執筆者兼監修者プロフィール
広尾レディース

広尾レディース 恵比寿本院

​院長 宗田 聡

  • 医学博士

  • 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医

  • 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医・指導医

  • 日本医師会認定産業医

  • 米国臨床遺伝・ゲノム学会(ACMG)上級会員(Fellow)

  • FMF(Fetal Medicine Foundation)認定妊娠初期超音波検査者

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