色素沈着や色素脱失
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診断や症状の程度により、当院での対応が難しい場合(入院や全身管理が必要な重症例など)は、適切な高次医療機関へ速やかにご紹介いたします。
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記載している内容は一般的な皮膚科診療の説明です。実際の診断・治療は、症状の種類、重症度、年齢、既往歴、妊娠・授乳の有無などを踏まえて、医師の診察のうえで個別に判断します。
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治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。
尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)
概論・症状
皮膚の色を作っている色素細胞(メラノサイト)が減少し、皮膚の色が白く抜けてしまう(脱色素斑)疾患です。全身のどこにでも生じます。
原因
自己免疫の異常(自身の免疫細胞が誤って色素細胞を攻撃してしまう)や、神経の異常などが原因と考えられていますが、完全には解明されていません。
検査と診断
視診で他の脱色素性疾患(癜風や脱色素性母斑など)と鑑別します。
治療
範囲が限られている(限局性)ものには強いランクのステロイド外用薬やタクロリムス軟膏(プロトピック®)を使用します。
最新知見・エビデンス
外用薬で効果が不十分な場合や範囲が広い場合は、特定の波長の紫外線を当てる「ナローバンドUVB」や「エキシマレーザー」などの光線療法が強く推奨されています。
癜風(でんぷう)
概論・症状
胸や背中、首などに、少しカサカサした薄茶色(黒色癜風)や、色が白く抜けた(白色癜風)パラパラとした斑点が多数生じます。かゆみはほとんどありません。
原因
皮膚に常在する「マラセチア」というカビ(真菌)の一種が、汗や皮脂を好んで異常増殖することが原因です。多汗な方や、若い成人に多くみられます。
検査と診断
皮膚の表面をテープやピンセットでこすり取り、顕微鏡でカビの成分(菌糸と胞子)を確認して確定診断します。
治療
抗真菌外用薬(ケトコナゾールクリーム®、ルリコンクリーム®など)を数週間~1ヶ月程度外用します。カビが死滅しても、色の変化(特に白く抜けた部分)が元に戻るまでには数ヶ月かかることがあります。


