子宮の教科書 第四十話
排卵時期の出血は「排卵出血」かも!?
では、妊娠はしていなかった場合の、少量の出血の正体は何でしょうか?
まず、どのタイミングで出血があったかということが、とても重要です。
いつもの生理と同じ頃でしょうか?それとも、生理の始まる前でしょうか?生理が終わった後でしょうか?
よくあるのが生理と生理のちょうど間くらいの時期に、2~3日間だけ少量の出血があったり、その時に生理痛のようなお腹の痛みがあったりすることです。
もし他に異常がなければ、排卵に伴う出血がや痛みの可能性があります。いわゆる「排卵出血」「排卵痛」と呼ばれているものです。
排卵時期は、基礎体温が、ちょうど低温期から高温期になる頃にあたりになります。
ほとんどはホルモンの変化による一時期的な少量の出血なので、様子を見ていても心配ありません。たまに出血が何日も止まらなくなる人もいますので、その場合は婦人科で相談して、出血を止めてもらってください。
著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)
引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)