子宮の教科書 第三十五話
仕事で徹夜、人間関係トラブル…ストレスが原因で生理不順に
最近もっとも多いのは、ストレスが原因で生理がなくなるケースです。
これもダイエットや過激な運動と同じです。
神経を四六時中研ぎ澄ませてびくびくしているような生活をしているときに、のんびりと子どもをつくれるでしょうか?「生き延びるほうが先決!」と身体はまず判断するに決まっています。
最近は夜中までハードに働く女性もたくさんいますし、仕事や人間関係のストレスも非常に多いのでしょう。
僕の病院にいらしゃっる患者さんにいろいろお話を聞いてみると、生理周期が異常になり始めた2,3ヵ月前に転職していたり、職場環境が大きく変わって新しい上司や同僚と働くことになったりしていた、ということがたくさんあります。
なかには、忙しくしていたら生理が3,4か月なくなり、そのまま半年、1年経っても、「病院に行く暇がないからしょうがない…」などと放置しておく意識の薄い方もいます。
こんなお話もあります。以前「生理がずっと来ない」と理由で相談にいらした患者さんがいました。そのときは4月でしたが、「最後の生理が来たのは2月だった」とおっしゃってたので、「ああ、2ヵ月前か」と思っていたら、なんと、「先生、今年じゃなくて、去年の2月なんです」とおっしゃるではありませんか!
もう1年も生理が来ていないのに、放置しているのは本当に危ないです。
著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)
引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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