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宗田聡のやさしい産婦人科ブログ

NIPTは当日検査できる?予約から採血までの流れと施設選びの注意点を解説

  • 5 日前
  • 読了時間: 10分

「NIPTを受けたいけれど、何度も通院する時間がない」「できれば1日で検査まで済ませたい」仕事や体調の都合から、当日中にカウンセリングと採血を完了できる施設を探している方もいます。


NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)は、妊婦さんの血液を用いて胎児の染色体疾患(主に13・18・21トリソミー)の可能性を調べるスクリーニング検査です。


採血のみで実施でき、ダウン症候群(21トリソミー)の検出率は99.1%と高精度ですが、確定診断ではなく、陽性の場合は羊水検査などによる確定検査が必要となります。


東京にはNIPTを提供する施設が多数存在し、中にはカウンセリングと採血を同日に行える「当日検査対応」の施設もあるのが特徴です。


ただし、「当日検査」という言葉の意味するところは施設によって異なるため、予約前に確認しておくべきポイントがいくつかあります。


この記事では、東京でNIPTの当日検査を希望する方に向けて、施設選びの判断基準から検査当日の具体的な流れまでを解説していきます。


NIPTの「当日検査」とは何を指すのか

広尾レディース

NIPTにおける「当日検査」とは、一般的に「遺伝カウンセリングと採血を同じ日に完了できる」ことを意味しています。


ただし、「当日予約・当日検査」が可能な施設と、「事前予約のうえで来院日にカウンセリングから採血まで一気に行える」施設とでは、意味合いが異なる点は注意が必要です。


認証施設における当日検査の位置づけ

出生前検査認証制度等運営委員会(日本医学会)が認定する認証施設では、NIPTの実施にあたり遺伝カウンセリングが必須とされています。


カウンセリングでは検査の目的や限界、結果の解釈、陽性時の選択肢について医師から説明を受け、十分に理解・納得したうえで採血に臨む流れが基本です。


認証施設の中には、カウンセリングと採血を別日に設定する施設もあれば、同日に完了できる体制を整えている施設もあります。


後者が「当日検査対応」と呼ばれるケースで、来院回数を2回から1回に減らせるメリットがあるでしょう。


ただし、カウンセリングの内容を踏まえて検査を見送るという判断も尊重されるべきものであり、「当日に必ず採血まで進む」わけではない点は理解しておく必要があります。


非認証施設の「当日検査」との違い

非認証施設の中には、予約不要・来院即日で採血まで完了するケースも見られますが、遺伝カウンセリングが省略もしくは簡略化されているリスクがある点には注意が必要です。


厚生労働省の調査(NIPT受検者調査)によると、結果開示時に「説明がなかった」と回答した割合は認証施設で10%だったのに対し、非認証施設では84%にのぼりました。


NIPTの結果は97.8%が陰性となるため、多くの方にとってカウンセリングの有無は顕在化しないかもしれません。


しかし、約1.8%の方にとっては陽性を告げられた瞬間のサポート体制がすべてを左右するでしょう。「時間の短縮」と「サポートの質」を天秤にかけた施設選びが求められます。


東京でNIPTの当日検査を受けるメリット

広尾レディース

当日検査に対応している施設を選ぶことで、いくつかの具体的なメリットが得られます。


来院回数を減らせる

最も大きなメリットは、通院の負担を軽減できる点でしょう。


カウンセリングと採血が別日の場合は最低2回、結果説明を含めると3回の来院が必要となることもあります。


当日検査対応の施設であれば、カウンセリングと採血を1回の来院でまとめられるため、来院回数を1回分減らすことが可能です。


妊娠初期はつわりが厳しい時期と重なることも多く、外出自体が負担になる方にとっては大きな差となるでしょう。


仕事をしながら通院する方にとっても、休暇取得の回数を減らせる点は実務的に重要なポイントです。


限られた受検可能期間を有効に使える

NIPTは妊娠10週以降に受けることができ、妊娠16週頃までに受検を完了させるのが望ましいとされています。


陽性が出た場合に羊水検査(妊娠16〜17週頃が適切)を受ける時間的余裕を確保するためです。


受検可能な期間は実質6〜7週間程度と限られているため、カウンセリングと採血を別日に設定すると、予約の空き状況次第では受検時期がさらに後ろにずれるリスクもあります。


当日検査対応の施設であれば、予約が取れた時点で検査まで完了できるため、スケジュールのゆとりを確保しやすくなります。


精神的な負担を分散しない

カウンセリングを受けてから採血日まで数日〜数週間空くと、その間に不安が増大してしまう方もいるかもしれません。


カウンセリングで検査について十分に理解し、納得した流れのまま採血に進めるのは、精神的な面でもメリットがあるでしょう。


当日検査対応の施設を選ぶ際に確認すべきポイント

広尾レディース

「当日検査ができる」という点だけで施設を選ぶのはリスクがあります。

以下のポイントを事前に確認しておくことが、後悔しない施設選びにつながるでしょう。


認証施設かどうか

NIPTを提供する施設には「認証施設」と「非認証施設」があり、遺伝カウンセリングの体制やフォロー体制に大きな差があります。


認証施設は日本医学会が一定の基準を満たした施設として認定しており、臨床遺伝専門医もしくは出生前検査に関する研修を修了した産婦人科医による遺伝カウンセリングが義務づけられています。


当日検査が可能な認証施設も東京には複数あるため、「当日検査=非認証施設でしか受けられない」というわけではない点は覚えておきましょう。


臨床遺伝専門医が在籍しているか

NIPTの結果解釈には遺伝学の専門知識が求められる場面があります。


臨床遺伝専門医は日本人類遺伝学会から認定を受けた医師で、出生前診断に限らず遺伝性疾患全般に対応可能な専門性を備えています。


可能であれば臨床遺伝専門医が在籍する施設を選ぶことが望ましいでしょう。


陽性時に羊水検査まで一貫して対応できるか

NIPTで陽性と判定された場合、確定診断のために羊水検査が必要となるケースがあります。


NIPTのみを提供する施設では羊水検査に対応できないことが多く、陽性判定後に別の施設を探す手間が生じる可能性もあるでしょう。


認証施設は必ず基幹施設(大学病院など)と連携しているため、陽性時にもスムーズに次のステップへ進める体制が整っています。


土日対応や予約の取りやすさ

平日に通院が難しい方にとっては、土曜日や日曜日にNIPTを実施しているかどうかも重要な判断材料です。


24時間Web予約に対応している施設であれば、空き状況をリアルタイムで確認でき、予約の取りやすさという点でも有利でしょう。


NIPTの検査当日はどのように進むのか

広尾レディース

当日検査対応の認証施設を例に、検査当日の一般的な流れを見ておきましょう。


来院前の準備

多くの施設では、来院前にWeb問診への回答や、出生前検査に関する説明動画の事前視聴を求めています。


NIPTの基本的な仕組みや検査の限界、結果の意味などを事前に学んでおくことで、カウンセリング当日はより深い対話に時間を割くことが可能です。


持ち物としては、分娩予定日がわかるもの(母子手帳など)とクレジットカードなどです。食事制限は特に必要なく、通常どおりの状態で来院して問題ありません。


遺伝カウンセリング(30〜60分程度)

来院後、まず遺伝カウンセリングが行われます。


医師から検査の目的や対象疾患、結果の解釈方法、陽性だった場合の選択肢について説明を受け、疑問点があればその場で質問できる時間が確保されているのが認証施設の特徴です。


カウンセリングの前にパートナーと「検査を受ける理由」「陽性だった場合にどうするか」について話し合っておくと、限られた時間をより有意義に活用できるでしょう。


結論を出す必要はなく、漠然とした不安を具体的な疑問に変えておくことが大切です。


採血(数分程度)

カウンセリング後、受検の意思を確認したうえで採血に進みます。


採血自体は通常の血液検査と同様で、数分程度で完了です。母体や胎児に直接的なリスクはありません。


結果の受け取り(約10日後)

採血から結果が出るまでにはおよそ10日前後かかることがほとんどです。


結果は「陽性」「陰性」「判定保留」のいずれかで報告され、認証施設では医師から対面で結果の説明を受けるのが基本となっています。


当日検査を受ける際の注意点

広尾レディース

当日検査は利便性が高い一方で、いくつか留意しておくべき点もあるでしょう。


カウンセリングを「形だけ」にしない

当日検査では、カウンセリングと採血を同じ日に済ませるため、つい「早く採血まで終わらせたい」という気持ちが先行しがちです。


しかし、遺伝カウンセリングはNIPTの結果を正しく受け止めるための重要なプロセスです。


NIPTで陽性と判定された場合でも偽陽性の可能性がある(35歳の妊婦さんで約20%)という数字の意味を理解しておくことが、結果を受け取った後の冷静な判断につながります。


受検時期が早すぎるリスク

NIPTは妊娠10週以降に受けることが可能ですが、妊娠9週以下では母体血中の胎児由来DNA量(胎児分画)が十分でなく、再検査が必要になるケースもあります。また、BMIが高い方については胎児由来DNA量が相対的に低くなりやすいため、ACOG(米国産婦人科学会)のガイドラインなどでも言及されているように、少し遅らせて妊娠12週以降の検査が推奨される場合もある点は覚えておきましょう。


「当日検査ができるから」と焦って早い時期に受検するよりも、適切な週数で確実に結果が得られるタイミングを選ぶほうが結果的に効率的です。


年齢制限は撤廃されている

2022年に認証施設でもNIPTを受けられる妊婦さんの年齢制限が撤廃されました。


以前は35歳以上の高齢出産が条件とされていたものの、現在は年齢にかかわらずどなたでも受検可能です。


ただし、年齢が若いほど染色体異常の発生確率自体が低いため、陽性時の偽陽性率(陽性的中率の裏返し)が高くなる傾向がある点は、カウンセリングで説明を受けておきましょう。


広尾レディースのNIPT検査について

東京でNIPTの当日検査をお考えの方は、広尾レディース〜恵比寿本院〜にご相談ください。

当院ではカウンセリングと採血を同日に実施できる体制を整えており、来院回数を最小限に抑えることが可能です。


当院は出生前検査認証制度等運営委員会(日本医学会)にNIPT実施医療機関(連携施設)として認定されており、基幹施設である東京慈恵会医科大学と連携して対応しております。


院長の宗田聡は、日本産科婦人科学会 産婦人科専門医および日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医・指導医の資格を持ち、長年にわたり胎児診断・出生前診断の診療・教育・研究に従事してきました。


米国ではNIPTの世界的第一人者であるビアンキ教授(米国NICHD所長)の研究室で基礎研究を学び、帰国後は母校筑波大学スタッフとして胎児診断・胎児治療の現場経験を積んだ、この分野のスペシャリストです。


日本医学会の施設認証ワーキンググループ構成員としてNIPT実施医療機関の審査にも携わっており、現在は日本産婦人科医会先天異常委員会委員長でもあります。


当院のNIPT費用は以下のとおり。

  • NIPT検査代(陽性時の羊水検査料金込み):99,000円(108,900円税込)

  • 遺伝カウンセリング料:10,000円(11,000円税込)

  • 別途:初診料6,000円(6,600円税込)


NIPT陽性の場合、羊水検査の費用は全額補助いたします(検査以外の診察料などは除外)。羊水検査の実施から結果説明・カウンセリングまで、院長が一貫して対応する体制を整えており、基幹病院は院長が非常勤講師でもある東京慈恵会医科大学である点も、当院ならではの安心材料でしょう。


NIPTのみのご利用も歓迎しており、他院で妊婦健診を受けている方でもお気軽にお問い合わせください。年齢制限はなく、妊娠10週以降であればどなたでも受検可能です。


FMF認定資格を保有するスタッフによる質の高い超音波検査も実施しており、安心して検査に臨める環境を整えています。


完全予約制で、24時間インターネット予約に対応。土曜日の午前中にも受け付けております。JR・東京メトロ「恵比寿駅」東口より徒歩2分とアクセスも良好です。



 
 
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