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宗田聡のやさしい産婦人科ブログ

ホルモンと美肌:生理周期とスキンケアの関係

  • 執筆者の写真: レディース 広尾
    レディース 広尾
  • 2025年12月7日
  • 読了時間: 3分

はじめに

「生理前になると肌が荒れる」「排卵期は調子がいい気がする」——そんな経験をしたことはありませんか?

女性の肌状態はホルモンの変化と密接に関係しています。生理周期に伴うホルモンの上下は、肌の水分量や皮脂分泌、炎症反応に影響を及ぼします。

本記事では、ホルモン変化と美肌の関係、生理周期ごとの肌の特徴、スキンケアの工夫、さらに美容医療との連携について、最新のエビデンスを交えつつ解説します。


1. ホルモン変化と肌の関係

1-1. 女性ホルモンの基本

女性ホルモンには主にエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。

・エストロゲン:肌のハリや潤いを保ち、コラーゲン生成を促進します。いわゆる「美肌ホルモン」と呼ばれます。

・プロゲステロン:妊娠を維持するために分泌され、水分をため込みやすくし、皮脂分泌を増やします。


1-2. 科学的な裏付け

国立成育医療研究センターによれば、エストロゲンは皮膚のコラーゲン量や水分保持に関与し、閉経後のエストロゲン低下が肌の老化と関連すると報告されています。また、プロゲステロンが優位な時期には皮脂分泌が増えるため、ニキビや吹き出物が出やすくなることも知られています。


2. 生理周期ごとの肌状態

生理周期はおおむね28日で、以下の4つに分けられます。


月経期(1〜7日目)

ホルモンは両方とも低下。肌は乾燥・敏感になりやすい。低刺激性の保湿を徹底することが大切です。


卵胞期(8〜13日目)

エストロゲンが上昇し、潤い・透明感が増します。美容液や美白ケアを取り入れる好機です。


排卵期(14〜16日目)

エストロゲンがピークに達し、血流が良くなり肌は健康的に見えます。ただし皮脂がやや増えることも。毛穴ケアが有効です。


黄体期(17〜28日目)

プロゲステロンが優位になり、皮脂分泌が増加。不安定でニキビやむくみが出やすくなります。抗炎症成分(ビタミンCなど)の活用が有効です。


3. スキンケアの工夫

・保湿の徹底:周期に関わらず、ヒアルロン酸やセラミドを含む保湿は基本です。

・ホルモンに合わせたケア:

  月経期:低刺激性

  卵胞期:美容成分を積極的に導入

  排卵期:毛穴ケア

  黄体期:皮脂コントロール+抗炎症ケア

  生活習慣:大豆イソフラボンの摂取、十分な睡眠、禁煙がホルモンバランスの安定に寄与します。


4. 美容医療との連携

ホルモン補充療法(HRT)

大学病院や専門クリニックでは、更年期女性の肌改善に有効とされています。ただし乳がんや血栓症リスクがあるため、医師の管理下で行う必要があります。


美容皮膚科の施術

ケミカルピーリング、レーザー治療、高濃度ビタミンC導入などは、卵胞期に行うと効果が高いとされています。


婦人科との協働

ホルモン状態を把握する婦人科と、美容的アプローチを行う美容皮膚科の連携により、安全かつ効果的なサポートが可能です。


まとめ

・女性ホルモンの変化は肌状態を大きく左右します。

・生理周期ごとに適したスキンケアを行うことでトラブルを予防できます。

・保湿と紫外線対策は全周期で基本です。

・婦人科と美容皮膚科の連携により、美肌づくりをより確実にサポートできます。

「仕方ない」と諦めず、ホルモンリズムに合わせた工夫を取り入れることで、肌状態は大きく改善できます。周期的に繰り返す肌トラブルや更年期の変化が強いと感じるときは、一度婦人科に相談することをおすすめします。

 
 
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