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宗田聡のやさしい産婦人科ブログ

更年期障害の症状と対策:快適に過ごすためのポイント

  • 執筆者の写真: レディース 広尾
    レディース 広尾
  • 10月29日
  • 読了時間: 2分

更年期とは

更年期とは、閉経の前後5年間(おおよそ45~55歳)を指します。日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳で、この時期は女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少に伴い、体や心にさまざまな変化が現れます。


更年期障害の統計

  • 40~60歳女性の約50%が更年期に不調を感じる

  • そのうち約13%は「生活に支障をきたすほど強い症状」を経験

  • 症状の種類は200種類以上報告されている

(厚生労働省 国民生活基礎調査)


主な症状

身体的症状:

  • ホットフラッシュ(のぼせ・発汗):約45%に出現

  • 不眠、頭痛、倦怠感

  • 関節痛、肩こり


精神的症状:

  • イライラ、不安感

  • 抑うつ気分:更年期女性の約30%に出現

  • 集中力低下


長期的影響:

  • 骨粗鬆症:50代女性の約30%が予備軍

  • 閉経後10年で骨密度は20%近く低下

  • 心血管疾患リスクの増加


快適に過ごすためのポイント

  • 生活習慣の改善:

  ・週150分以上の有酸素運動

  ・カルシウム(1日650~800mg)、ビタミンD(8.5µg)の摂取

  ・大豆イソフラボンの積極的摂取


  • ストレス対策:

  ・マインドフルネス、瞑想の実践

  ・趣味や娯楽の時間確保

  ・十分な睡眠(質の向上を重視)


  • 環境の工夫:

  ・室温や湿度の調整

  ・吸湿性の良い衣類の選択

  ・通気性を重視した寝具


医療的サポート

症状が強い場合は、ホルモン補充療法(HRT)、漢方薬、抗うつ薬・抗不安薬などの選択肢があります。国内外の研究では、HRTによる症状改善率は80%以上と報告されています。医師と相談しながら、自分に合った治療法を選択することが大切です。

 
 
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