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宗田聡のやさしい産婦人科ブログ

産後の慢性疲労感を解消する6つの習慣

  • 執筆者の写真: レディース 広尾
    レディース 広尾
  • 2025年8月31日
  • 読了時間: 2分

はじめに

産後1年以内の女性の約50%が慢性疲労を訴えるとされており¹、育児と家事の両立で休息時間が取れず、疲労が蓄積しやすい時期です。ここでは、エビデンスに基づく具体的な習慣を6項目に分けてご紹介します。


  1. 規則的な睡眠サイクルの確立

    毎日同じ時間に就寝・起床し、週7日中少なくとも5日は7時間以上睡眠を確保することが推奨されています²。パートナーや知人友人、あるいはハウスキーパーなども利用して、睡眠時間の確保に努めましょう

  2. タイムリーな栄養補給

    産後の鉄欠乏性貧血は約30%に見られ³、朝食に鉄強化シリアルやほうれん草を取り入れましょう。間食にはタンパク質15g以上を目安に摂取(例:ギリシャヨーグルト100g)。


  3. 水分補給と電解質バランス

    1日1.8~2.2リットルの水分摂取が理想とされ、授乳中はさらに+0.5Lを目標に¹。スポーツドリンクや経口補水液でナトリウム300mg、カリウム200mgを適宜補給しましょう。

  4. 軽度から中程度の運動習慣

    週3回、1回30分のウォーキングや自転車エルゴメーター利用が疲労感軽減に有効²。運動強度は心拍数が最大心拍数の50~60%程度が目安です。


  5. マインドフルネスと呼吸法

    1日2回、各10分間の腹式呼吸瞑想を実践すると、コルチゾール値が最大20%低下するとの研究報告があります。ストレス軽減と心身の回復に役立ちます。


  6. 社会的サポートの活用

    月1回以上、育児サロンやママ同士の交流会に参加することで、産後うつリスクを約40%低減。悩みの共有と情報交換が心の安定を支えます。最近では、デイケアや宿泊型のケアステイもあるので、短期的な利用も効果的です。


まとめ&受診のすすめ

上記習慣を3ヶ月継続しても著しい疲労感が続く場合は、婦人科で鉄・甲状腺機能検査を受け、必要に応じて貧血治療や甲状腺ホルモン補充の検討を専門医と行いましょう。

参考文献

1. Okamoto et al. Postpartum fatigue prevalence. J Perinatol. 2018.

2. National Sleep Foundation. Sleep Timing Recommendations, 2020.

3. WHO. Anemia in Women, 2019.

4. Brown et al. Mindfulness and cortisol reduction. Psychoneuroendocrinology. 2017.

5. Lee et al. Social support and postpartum depression. BMC Psychiatry. 2019.

 
 
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