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子宮の教科書 第七十四話

Q18 もしものときは、不妊治療をすれば授かるんですよね ?

A 技術は進歩していますが、今でもその1つひとつの成功はすべて奇跡的なものだと認識してください。


不妊治療は、人工度が加われば加わるほど、簡単なものではなくなります。


世界では「ART(アート)」という、体外受精などを含めた人工不妊技術がどんどんレベルが上がってきています。簡単には妊娠しない方も妊娠できるようになるなど、どんどんレベルが上がってきています。

しかし、こういった最先端の医療を駆使してやっと妊娠した方ほど、母体や赤ちゃんに何か異常が起きたり、妊娠を続けたらお母さんの命が危なくなってくると、お母さんを助けるために、子どもが未熟児や1000g程度で産まれるとしも、もう妊娠を中断せざるをえなくなってしまうこともあります。高齢であるならなおさらです。それは数字データでも明らかです。


40代とはいえ、個人差がありますから、身体が若い方も、そうでない方もいます。

たとえ40代であっても自然に妊娠される方は、健康で、妊娠するのに十分な環境であった場合が多いものです。そのような方を見て、「あの人が45で妊娠したから、私も45で妊娠できるはず」と思うのは間違いです。

技術的に、最高何歳まで妊娠が可能なのかということは、単に年齢の記録を追うのではなく、母体や子どもへのリスクも考慮して、よく考えていく必要があるのです。


著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)

引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)


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