子宮の教科書 第二十六話
更年期症状がそれほど強くなければ、ふつうに生活し、さほど更年期症状を感じないまま閉経するのがベストです。
ほてりが強くてつらかったり、疲れやすくて仕事にやる気が出なくなったりするのであれば、専門医に相談したほうがいいでしょう。
症状が軽いうちは、生活習慣にアロマやハーブ、あるいは運動などを取り入れることで改善する方もたくさんいます。
必要があればホルモン治療や漢方薬などで症状を改善することもできます。
むしろ、あまり「更年期だ、どうしよう」と心配し過ぎないほうがいいでしょう。
ただし、もしかすると、まったく別な病気が原因でそういった症状を起こしてるのかもしれません。
最初から更年期障害と決めつけていたら、実は甲状腺の病気だった、心療内科の病気だった、
なんてこともありえるので、年齢とてらし合わせて自分の症状をよく見定めることが大切です。
症状が気になるときは、めまいなら耳鼻科、頭痛なら脳神経科、腰痛なら整形外科、不眠なら不眠症外来など、
まずは専門家に見てもらいましょう。
著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)
引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)