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子宮の教科書 第百七話

早く見つかれば見つかるほどいい! 


ガンは、一部を除いて予防することが非常に難しいので、早期発見が一番です。 早期発見をするには、定期的に、そして早めに検診するしかありません!

じつは、子宮ガンと同じように、外部からアプローチできるとてもラッキーなガンです。 たとえば、「ものいわぬガン」とよくいわれている膵臓ガンや肝臓ガン、あるいは卵巣腫瘍などは、直接触れられないため、細胞を採ることができません。 一方、胃ガンの場合、胃はお腹の中にありますが、実は口からずっとつながっているので、何か怪しければ細胞も比較的簡単に摂ることができます。

子宮も胃と同じです。お腹の中にあるように見えて、実は膣の奥に子宮の出口が顔を出していますから、細胞を採ってくることができます。 乳ガンの場合は、おっぱいに直接触れることができるので、しこりがあるのを発見したら調べることができますし、場合によっては針でそこを刺して細胞を採り、調べることができます。

つまり、単なる疑いでは終わらず、細胞がガンになりかけなのか、もうガンになっているのかが診断できるのです。

毎年定期的に確認できますし、早期発見を逃すことがないのは、これらのガンのメリットです。


著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)

引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)


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