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子宮の教科書 第八十話

Q20 中絶したら、もう妊娠できないんですよね?

A 中絶が理由で不妊症になるということはありません。


「10代のときに中絶しちゃったから私は子どもができにくい身体だ」「中絶したことがあるからもう子どもができない」などと思い込んでいませんか?

マンガや小説、お芝居などの影響のせいか、そのように思い込まれている方もいるのでしょうが、厳密には、中絶が理由で子どもができない身体になるということはありません。

中絶の処置は手術の1つです。流産などで行われる処置と同じだと考えていただければいいでしょう。流産した方が、再び妊娠できないかというと、そんなことはありません。中絶や流産後の手術が原因で不妊症になることはないため、あまり心配しすぎる必要はありません。

ただし、当然、「いくら中絶しても全然OK」ということでもありません。

小さな簡単な手術であっても、やはり手術ですから、何度か受ける中で、トラブルや事故があれば、本当に子どもを産めない体になる可能性もあります。

現在日本では、年間に15万件前後の中絶手術が行われていて、そのうち十何件で、たとえば中絶手術のときに子宮に穴が開いてしまった、勢いで突き破り腸まで穴を開けてしまったなどという事故も起きることもありますが、いずれにせよ、それはかなり低い確率でのお話です。


著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)

引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)


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