子宮の教科書 第六十一話
「対策」 環境や人間関係の変化があった後は、自分の生理や体調を気にしよう
仕事やプライベートで大きな変化があったときは要注意!
それらをきっかけに生理不順になったり、だんだん体調が悪くなったりすることも少なくありません。 もし、専門の病院での検査で大きな異常がなかったとします。たとえば仕事の環境や人間関係などの変化、仕事がハードで寝不足が続いたりなどで、ホルモンバランスを崩したのであれば、まずは薬に頼らず自分のライフスタイルの改善を目指しましょう。
睡眠や食生活に意識を向けて、時にはリフレッシュタイムをもうけましょう。 何か趣味を持ったり、美容やファッションを工夫をして明るく元気に過ごすことも大切です。それだけで、不思議なことに、プチ更年期もすぐによくなるものです。
また、プチ更年期の疑いには、「ボトックス治療」もおすすめです。昔は閉経した方のシワ取りのために使われていたため、副作用があるイメージもありましたが、最近は30代の方を中心に、暗い顔に見られがちな眉間や目尻のシワをとり、外見も内面も元気な自分を取り戻すために使われています。
低用量ピルも生理痛などと同じくおすすめに使われています。忙しくてなかなかライフスタイルの見直しが難しい30代の女性でも、簡単にホルモンバランスを立て直すことができます。実際に、毎日気持ちよく仕事やプライベートに打ち込むことができている人がたくさんいます。
著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)
引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)