子宮の教科書 第二十一話
女性ホルモンが減ってきたり、なくなったりすると、女性らしさやセクシーさもなくなると思っている人もいます。
確かに、男性を虜にするような物質、つまり「フェロモン」は、女性ホルモンによって活発に出てきますから、
体調が悪く女性ホルモンがきちんと働いていないと、女性としての魅力に影響も出てくるでしょう。
でも、女性ホルモンが滞る大元の原因である疲れやストレスにより、
目の下のクマをつくって、やつれて覇気のない状態は、フェロモン以前の問題!そもそも魅力的に見えるはずがありません…。
女性ホルモンは、みなさんが思う「女(オンナ)」としてのホルモンというより、
もっと見えないところで大きな役割を果たしているホルモンです。
たとえばお肌の張りや艶、骨を丈夫につくって維持したり、気持ちを元気にしてくれたり…
ですから、体調などを崩し、女性ホルモンの分泌が不十分になると、肌荒れがひどくなったり、セックスする際に潤いがなく痛いだけでうまくいかなかったり、頭痛や腰痛、気分の落ち込みなどが起きるのです。
そして、女性ホルモンを十分に分泌するためには、食事も非常に重要です。
お肌の張りや艶を維持するには、コラーゲンより、
たくさんのビタミンや「ポリフェノール」「イソフラボン」を取ったほうが効果があります。
コラーゲンを口から入れても、そのコラーゲンがそのまま身体に使われることはないので(一旦消化してバラバラにされてから吸収されちゃいます!)、
効果のほども大きく期待できません。その点豆腐などの大豆製品はたくさんのイソフラボンが含まれているので、大いに活躍させてあげてください。
著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)
引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)