子宮の教科書 第十九話
Q4「女性ホルモン」って何?
A 女性ホルモンは
潤いと元気の素!
心と身体が元気じゃないと
分泌されません。
ここで、先ほどからよく登場する女性ホルモンについて、少しくわしく知っておきましょう。
女性ホルモンとは、卵巣から出てくる「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」のことをいいます。
さらに、少し広くとらえると、前に登場した、
それらを調整するために脳の下垂体から出る「LH(黄体形成ホルモン)」や「FSH(卵胞刺激ホルモン)」、
おっぱいの乳汁分泌にかかわる「プロラクチン」や「オキシトシン」なども含めて
「女性ホルモン」と呼ばれることもあります。
これらの女性ホルモンはそれぞれが勝手に出ているのではなく、
おたがいに連携し合い、身体の中でうまく調整されながら、量をコントロールされています。
脳から出るLHとFSHに命令されて、
卵巣から「エストロゲン」と「プロゲステロン」が出ることにより、
卵が出て(排卵)、
子宮内膜がフカフカになって剥がれていく(生理)のです。
特にエストロゲンは重要な存在です。
乳房や子宮を発達させたり、
自律神経のバランスを整えたり、
骨の密度を維持してくれたり、
血液中のコレストロールを減らしてくれたりする働きがあります。
さらに脳細胞を活性化させたり、他のホルモンの分泌を促すなど、女性にとって非常に大切なホルモンです。
エストロゲンによって、女性はつややかで潤いのある身体と、柔軟でタフなメンタルを維持されているといってもいい過ぎではありません!
著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)
引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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