子宮の教科書 第十六話
「生理不順だと子どもが産めなくなる」のウソ
生理不順と妊娠の関係性は、確率論、つまり可能性の問題です。
たとえば毎月ちゃんと排卵し、生理が来ている人と、 年に2回しか排卵していない人の、どちらが妊娠しやすいかと質問されれば、 悩むことなく、毎月排卵している人に決まっていると答えます。
3、4ヶ月に1回しか排卵がない人は、将来子どもをつくるときに、 毎月生理が来ている人に比べれば、チャンスがそれだけ少なく、つくりにくくなるかもしれません。 つまり「生理不順によって子どもをつくりにくくなる」というのは、チャンスが少なくなるということなんです。
ただし、月に20日もセックスしているカップルだって、 排卵のタイミングを合わせなければ、妊娠はできません。
かと思えば、半年に1回しか排卵がない人でもタイミングが合って、 妊娠している人はたくさんいます。
大事なのは、セックスと排卵のタイミングを合わせることと、運なのです!
著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)
引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)
Comments