子宮の教科書 第百十一話
触診だけではない検査をするのが安心
乳ガン健診の検査方法は、触診のほかに、「マンモグラフィー」と「超音波検査」があります。
若い方は、さきほどお伝えしたように自己検診で触診し、できれば超音波検査(エコー)を受けるといいでしょう。
さらに、マンモグラフィー検査も聞いたことがあるかもしれません。
従来の単純なマンモグラフィーだと乳腺組織と腫瘍との区別がつきにくいため、若い人は見落としが多いことがありますから、「乳腺超音波検査(エコー)」のほうがおすすめです。
また、マンモグラフィー検査で、「検査時におっぱいをつぶされる痛みが怖い!」という意見をよく聞きます。
けれども、最近では機械の進歩も著しく、最新のデジタルマンモグラフィーであれば痛みも少ないでしょう。画像も3Dで見ることができるため、小さな病気も見逃さずに済むようになってきました。「マンモは痛い」という思いこみを捨ててみてはいかがでしょうか?
また「放射能を浴びる検査は嫌だ」という方がいますが、自然界でもわれわれは放射線をあびています。マンモグラフィーを朝昼晩、毎日三度の食事なたびにやっていたら、すごい放射線を浴びるはずですが、年に1回行う程度であればまったく問題ありません。
著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)
引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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