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子宮の教科書 第九十八話

一度筋腫を取ってもまたできる 


また、子宮筋腫を診断されたら、1回手術しても、また育つということを覚えておきましょう。

たとえば、28歳で筋腫が発見されてしまったとします。30歳前後だから、2,3年以内にたぶん結婚して、子どもをつくるだろうという予測のもとに、子宮筋腫だけを取る手術をします。「来年、順調にいけば結婚して、子どももすぐ欲しいので」「じゃあ今のうちに手術しておけば?」というように……。

ところが、人生はいろいろで、相手と別れてしまって、結婚がのびてしまった! その後紆余曲折の末、38歳頃でまたいい人ができたとします。「この春には結婚して、すぐ子どもも欲しいんです」となります。

この時点で1回目の筋腫の手術から10年は経っています。 人によっては子宮筋腫は10年経つとかなり育ちます。手術で子宮筋腫だけ取ったとしても、全てを取り切れることはなく、筋腫の種、芽みたいなものが残りますから、一度めの手術後にすぐ妊娠せず、10年間、毎月のように生理を来させていたら着々と筋腫を育てている結果となります。



著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)

引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)


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