生理の遅れ:ストレス?妊娠?病気?チェックすることが大切です
- レディース 広尾
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はじめに
「今月、生理が遅れている…」と気づいたとき、多くの女性がまず考えるのは妊娠の可能性でしょう。しかし、生理の遅れは必ずしも妊娠によるものではなく、生活習慣やストレス、さらには病気が関係していることもあります。厚生労働省の調査によると、女性の約3割が月経周期に不調を経験していると答えており、生理の遅れ自体は決して珍しいことではありません。
とはいえ、その背景には妊娠や疾患が隠れている場合もあり、放置せず正しい知識を持つことが大切です。
月経周期と「遅れ」の基本
医学的に正常とされる月経周期は25〜38日です(日本産科婦人科学会)。この範囲に収まらない場合、24日以内であれば「頻発月経」、39日以上であれば「稀発月経」とされ、3か月以上生理が来ない場合は「無月経」と診断されます。
日本人女性の思春期には約20〜30%が月経不順を経験するとされ、また更年期でも卵巣機能の低下に伴い不規則になりやすいことが知られています。
妊娠の可能性
避妊をしていない性交渉があった場合、生理の遅れが見られたときはまず妊娠を考える必要があります。妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使用可能で、精度は99%以上と高いことが示されています。
妊娠が成立していれば、生理が来ないほか、乳房の張りや眠気、吐き気など初期症状が出ることもあります。早期に妊娠が確認できれば、妊娠6週前後での超音波検査により胎嚢の確認が可能となり、同時に子宮外妊娠などの異常も早期に診断できます。
疾患の可能性
生理の遅れが長引いたり繰り返す場合は、婦人科疾患やホルモン異常が原因となっている可能性があります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
代表的なものに多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)があります。これは日本人女性の約5〜10%にみられる疾患で、排卵が不規則になることで生理が遅れやすくなります。放置すると不妊や糖代謝異常のリスクが高まることも知られています。
その他のホルモン異常
・高プロラクチン血症:不妊女性の約10%にみられると報告されており、乳汁分泌や排卵障害を引き起こす原因となります
・甲状腺機能異常:日本では成人女性の約5%に潜在的な甲状腺疾患が存在するとされ、月経周期に影響を及ぼします
・更年期の影響:40代後半以降では卵巣機能の低下による更年期の影響で周期が乱れることも多く、平均閉経年齢は約50歳と報告されています
婦人科受診の目安
早期受診が必要な場合
・生理が3か月以上来ていない場合
・妊娠の可能性があるにもかかわらず検査薬が陰性のままの場合
・強い腹痛や大量出血を伴う場合
・体重減少や乳汁分泌など他の症状を伴う場合
逆に、1週間程度の遅れで他に症状がなく、直近に強いストレスや生活習慣の変化があった場合は、しばらく様子を見てもよいことがあります。ただし「いつものことだから」と放置せず、同じことが繰り返されるときは必ず専門家の診察を受けましょう。
まとめ
生理の遅れは、ストレスや生活習慣の変化など一時的な原因から、妊娠、さらには婦人科疾患まで幅広い背景を持ちます。妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から99%以上の精度で判定でき、早期の確認と産婦人科受診は安心につながります。
疾患としてはPCOS(日本人女性の5〜10%)、甲状腺疾患(成人女性の約5%)などが隠れていることもあります。生理の遅れは「体からの大切なサイン」です。不安なときや原因がはっきりしないときは、一人で悩まず、婦人科に相談してみてください。


