子宮頸がん検診の重要性:早期発見で命を守る
- レディース 広尾
- 11月1日
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子宮頸がんの現状
子宮頸がんは、女性にとって乳がんに次いで身近ながんのひとつです。日本では年間約1万1,000人が新たに診断され、約2,900人が命を落としています(国立がん研究センター がん統計2021)。特に20代後半から30代の若い世代で増加しており、妊娠や出産を考える年代に重なることが大きな課題となっています。
子宮頸がんの原因
子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染です。性交経験のある女性の約8割が一度は感染するとされ、多くは自然に排除されますが、一部は持続感染となり、10年以上かけてがんに進展します。
HPVの基本情報
・高リスク型HPV16型・18型が子宮頸がん全体の約70%を占める
・多くの感染は自然に排除される
・持続感染が前がん病変からがんへの進展につながる
・感染から発がんまで通常10年以上の期間が必要
検診の重要性
厚生労働省は20歳以上の女性に2年ごとの検診を推奨しています。しかし、日本の検診受診率は約40%にとどまり、欧米(70~80%)と比べて低い水準です。この受診率の低さが、若い女性の死亡率増加につながっていると指摘されています。
検診の方法
細胞診(パップテスト):子宮頸部から細胞を採取し、顕微鏡で異常を確認
HPV検査:高リスク型HPVの有無を調べる(感度は90%以上)
予防と早期発見
定期検診:20歳以上は2年に1回の受診
HPVワクチン接種:9価ワクチンで約90%の予防が可能
生活習慣の改善:
・禁煙(喫煙は子宮頸がんリスクを2倍以上に増加)
・免疫力維持(十分な睡眠、栄養バランス、適度な運動
・ストレス管理
早期受診が必要な症状
性交後の出血
月経以外の不正出血が続く
おりものの異常(悪臭、茶褐色)
下腹部や腰の持続的な痛み
これらの症状がある場合は、検診を待たずに早めに受診してください。


