おりもの異常:受診前に知るべき簡単ニオイ・かゆみ・量のチェックポイント
- レディース 広尾
- 2 日前
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1.おりものの役割と基本知識
おりものは子宮頸部や膣から分泌される粘液で、膣内環境の維持に重要な役割を果たします。生理周期に合わせて、卵胞期は透明でサラサラ、排卵期は水飴のように伸びる粘性、黄体期以降は粘り気が増し、月経前には減少します。普段の変化を知っておくことが、異常を早く見つける第一歩です。
2.異常を見分ける3つのポイント
ニオイ:正常時はほぼ無臭。突然「魚くさい」「腐ったような強い臭い」がする場合は細菌性膣症やトリコモナス膣炎の可能性があります。
かゆみ:軽いむず痒さは生理的変化内ですが、強いかゆみが続くとカンジダ膣炎やおりものシート・下着などの接触アレルギーを疑いましょう。
量:排卵期の増加や月経前の減少は正常範囲ですが、急激に増えたり減ったりしたら要注意。急な増加は感染やストレス、過少はホルモン低下のサインです。
3.主な原因と症状の見分け方
カンジダ膣炎:白くクリーム状のおりもの+強いかゆみ。
細菌性膣症:灰色~薄白色で魚臭。
トリコモナス膣炎:黄緑色、泡状で悪臭。
ホルモンバランスの乱れ:ストレスや更年期でおりものにムラが出る。
生活習慣(日常のムレ・摩擦):通勤中の締め付ける服装(ジーンズやズボンなど)や合成繊維の下着・おりものシートで蒸れがちに。
4.受診のタイミングとセルフケア方法
【受診すべきサイン】
1.血が混じる・膿のような分泌物が出る。
2.強い悪臭や尿のようなツンとした臭い。
3.激しいかゆみ・痛みで日常生活に支障。
【セルフケアのポイント】
綿素材(オーガニック)の下着に替え、バッグに予備を携帯してこまめに履き替える。
低刺激・無香料ソープ(デリケートゾーン用)で優しく洗い、しっかりすすぐ。
市販の抗真菌クリームや使い捨てライナーで一時的に対処。
症状が続く場合は早めに婦人科クリニックを受診しましょう。
5.働く女性のための日常対策と予防習慣
通勤中・オフィス:蒸れにくいパンティライナー、こまめなストレッチで血流改善。
食生活:ヨーグルトやキムチなど発酵食品、オリゴ糖で腸内環境を整え、膣内の善玉菌をサポート。
運動・ストレス管理:週2回以上のウォーキングやヨガでコルチゾール抑制、ホルモンバランス維持。
睡眠:7時間以上の質の良い睡眠で性ホルモン分泌リズムを安定化。
6.まとめ
おりものの「ニオイ・かゆみ・量」は、身体からの大切なサインです。まずは普段の基準を知り、変化を記録してみましょう。異常を感じたらセルフケアで様子を見つつ、必要なら早めの検査・治療を。日々の習慣改善で再発予防もしながら、安心して働ける毎日を取り戻しましょう。