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子宮の教科書 第六十九話

妊娠するにはリラックスするのがいちばん!


よくこんなケースがあります。

これといった原因はないのだけれどなかなか妊娠せず、一生懸命不妊治療もがんばっているのに、やっぱり妊娠しない、タイミングもちゃんと合わせているのにできない…。

そういった方に、夏休みや年末年始に、一時治療を休んでゆっくりしましょう、と提案することがあります。

そうしていったん子づくりをやめてもらった間に、のんびりしに訪れた旅行先で自然に妊娠したというケースが、たくさんあります。

産婦人科の医師たちと決まって報告し合うほどです。


思い詰めて、バリバリ働きながら、「まだできない!」と悩んでいると、よけい妊娠しにくくなる方向に向かっているということになります。

自然豊かなところで、2人で好きなことをして、ボーっと過ごして、おいしいものを食べたりお酒を飲んだりして、そのままセックスしていったら、自然に妊娠してしまうことが多いものです。

ハネムーンベイビーはその顕者なケースをいえます。

そして、人間は大脳が発達しているので、女性も排卵のサイクルがある程度決まってしまっていますが、もともと動物は交尾したときに、その興奮で卵が出る仕組み(交尾排卵)になっています。 なぜなら、男性が射精して精子を出すのと同じように、女性も、セックスでオーガズムに達したときに卵が出ていれば、一番効率がいいからです。

その例が、若い女性が妊娠するときのケースです。10代の若い女性が、生理周期から計算すると排卵時期ではないのにもかかわらず、たった一度のセックスだけで妊娠してしまうのは現実によくある話です。年齢が若く、まだ性周期が確立していないと、セックスしたときにポンと排卵し、妊娠することがあります。


著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)

引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)




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