2023年5月18日

子宮の教科書 第二十七話

最終更新: 2023年6月23日

Q6 閉経する年齢って、今は遅くなってるんですよね?
 
A 昔も今も、女性の身体のつくりは変わっていません。 閉経は50歳あたり。 38歳は立派な高齢出産。
 

 
食べ物や身体の成長の変化のせいで、

昔と比べ、多少生理が始まる時期が早くなってきてはいます。

昔は14、15歳くらいから生理が始まっていましたが、現在は12歳から始まる女性も増えてきています。

動物としては、実はもうその年齢から子どもをつくるのが当たり前です。

江戸時代には、男子は15歳で元服して成人と扱われ、15、16歳のときに結婚していました。

江戸時代は人生50年。

つまりだいたい50歳で死んでしまいますから、

初潮後すぐに子どもをつくり、16、17歳ぐらいから、ぽんぽん子どもを産み始め、

それが40歳ぐらいまで続くのが当たり前でした。

みな平均して、子どもを7~10人ぐらいつくります。

その後、50歳くらいで閉経し、

女性としての一生をほぼ終えるのが、当時としては、ごく自然な成り行きでした。

著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)

引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)

https://www.amazon.co.jp/dp/4799312499

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